

「子どもの体を大きくしてあげたい」「背が高くなって欲しい」と考えているにも関わらず、親がタバコを吸っていると子どもの身長に悪影響を与えてしまいかねません。
「タバコは自分が吸っているだけで、子どもには吸わせていない!」と思ったかもしれませんが、「受動喫煙」というものがあります。
この受動喫煙にこそ、子どもの背の伸びを邪魔する可能性があるのです。
受動喫煙で発育遅延の可能性がある?


いくら「家の外で吸っているから」と言っても、何割かは体につけたまま家の中に入ってきてしまいます。
そして、タバコを吸っている人はわかりにくいかもしれませんが、タバコを吸っていない人からするとその煙の臭いというのはすぐにわかります。
さらに驚くことに、タバコを吸い終わった直後には、口や肺の中にはまだタバコの煙が残っています。
8回以上の呼吸をしてから家に入らない限りは、外で吸った分のタバコの煙を家の中に持ってきてしまうのです。
しかも、タバコの煙の害というのは主流煙よりも副流煙の方が危険性が高いと言われています。
子どもはタバコの煙には無防備です。タバコの煙が有害であることを知らなかったり、自分の意思で煙を避けることはできません。
また、親が吸っているからと煙に慣れていたりすると、それが有害であるとは思わないでしょう。
しかしその結果、喘息の重症化や呼吸機能の低下、発育遅延などの影響があるということがわかっています。
これは「受動喫煙によって、成長ホルモンの分泌が阻害された結果」だと考えられています。※厚生省『喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書』より
タバコの煙が成長ホルモンの分泌を阻害する

タバコの煙による成長や発育の遅延はなぜ起こるのかというと、タバコに含まれる一酸化炭素の影響です。一酸化炭素は血液中の酸素を運ぶ働きを邪魔します。
すると、体は常に酸素が足りない状態になり、その影響で脳が成長ホルモンを分泌しなくなります。
そんなことになれば、成長ホルモンを増やす食材を使った食事を考えたり、成長ホルモンが分泌される時間帯に眠れるように準備する、そんな毎日の努力が全部無駄になってしまいます。
もしお父さんかお母さんがタバコを吸っているなら、ベストなのはこれを機会に禁煙することです。しかし、なかなか禁煙って難しい。僕の周りでもチャレンジしたけどダメだったという人が結構います。
ですから、喫煙者がいる家庭では「タバコを外で吸って、深呼吸を10回以上してから家に入る!」というのを徹底する。
まずこれが1つ。
成長ホルモンの分泌を促進する食べ物を取ろう


いくつか有名なところを挙げても「タンパク質、ビタミンA、ビタミンB群、葉酸、亜鉛、マグネシウム、ヨウ素、アミノ酸」などがあります。この中で、ビタミンとミネラルは体内で作れないので、必ず食事から取る必要があります。
タバコを吸っていない家庭なら普段の食事だけでも十分かもしれませんが、タバコを吸う人がいる家庭では自然と受動喫煙になり、その都度ビタミンCが失われたり、成長ホルモンの分泌が低下する可能性があります。
ですから、タバコを吸う家庭では吸わない家庭よりも多くの栄養素を摂っておいた方がいいと思います。ただ、これを食事だけで補うというのはかなり大変です。
正直、食費も結構かかると思います。全てを補おうとすると…そこで、個人的にはサプリメントを活用することをオススメします。
もちろん、基本的には普段の食事で栄養を摂るというのが前提ですが、受動喫煙などで減っていくビタミン類をサプリメントの補給で相殺するというイメージです。
タバコと子どもの成長、どちらを諦めますか?

もしくは子どもの成長を諦めるか、どちらかしかないです。
ちなみに私は親がタバコを吸う人でした。私自身はタバコを吸わないし嫌いですけど、その影響もあったのか身長は高くないです…
結果的には平均身長よりも小さいですし、小学生の頃からずっと背の順は前から数えた方が早い方でした。しかも!中学2年生の頃にはほぼ身長が止まりました…
私みたいになってもいいというなら何もせず、そのままでもいいと思いますけど、子供の成長を考えてあげるなら、何かしらしてあげたいですよね?
子どもは親を選んだり生活環境を選んだりできませんから、両親や家族のサポートで子供にとっていい環境を作ってあげて欲しいところです。