横浜市立大学大学院博士課程単位取得退学。大手W塾、Rセミナーなどで講師を15年務める。現在、2歳と5歳の2児の父親です。2000年より大手進学塾にて小論文の採点、2003年以降は中学受験の指導、2009年からは高校入試問題国語の解答・解説などを行ってきました。2011年塾用教材の作成、中学入試用の理社のテキスト、高校入試用の理社のテキストを作っています。

なぜ理科が苦手なの?
前述したように理科が苦手な人には暗記が苦手な人と、計算問題が苦手な人がいます。暗記が苦手な人は覚える量が多くて覚えるのが大変だと思っています。
それは暗記の仕方が悪いことにも原因があります。計算問題が苦手な人は、なぜその式になるのかよく分かっていない人が多いです。式を公式のように覚えてしまっているので、ちょっと問題が変わると答えが出せなくなってしまうのです。
このような勉強をしていては点数が取れないので、理科が苦手になってしまうのは当たり前です。
理科が得意な人の特徴は?
逆に理科が得意な人は暗記分野も計算分野もできる人です。
暗記分野に関しては覚えるのが得意と言うだけでなく、身近な自然に興味がある人が多いです。例えば生物分野が得意な人は植物が好き、昆虫が好きという人が多いので、暗記する時も無理なく覚えることができるのです。
小さなときから身近な自然や現象に多く触れるのは大切なことです。計算分野が得意な人はなぜそのような式になるのかしっかりと理解している人です。
例えば浮力の問題は、ただの公式の暗記では解くことができません。なぜそうなるのか理解して問題を解くようにする必要があるのです。
理科を得意科目にする方法は?
理科を得意科目にする方法には以下のものがあります。理科は短期間で点数が上がりますので、毎日少しずつでも勉強して、理科を得意科目にしましょう。
知識の暗記は夜行う
知識の暗記はいつ行っていますか。朝行っているという人もいますが、知識の暗記については夜行う方が良いです。そうすることで知識は定着すると言われています。
ただダラダラと覚えているだけではダメです。時間を決めて覚えることと、テストすることを繰り返す必要があります。また問題集は何回も使用するので、答えは直接書き込まずにノートに書くようにしましょうね。
ゴロ合わせは自分で考える
ゴロ合わせ用の参考書がたくさん出ていて、それを使って覚えられるのなら良いのですが、イマイチ覚えられないという人も多いです。
そういう人はゴロ合わせを自分で作ってみましょう。自分でゴロ合わせを作るのは楽しい作業ですし、その作業をしているだけで言葉を覚えてしまうこともあります。勉強は自分で工夫した方が成果も出るので、チャレンジしてみましょう。
実験問題なぜそうなるのか理解する
理科には実験問題も多く出るのですが、ただ知識としてそれを覚えていても点数は取れません。こうした問題で点数を取るためには、実験について、なぜそうした結果になるのか理解しておく必要があります。
実験は楽しいものなので、実際に実験してみたり、実験教室に行ってみたりすることもオススメです。
計算問題は基本問題をマスターする
計算問題は基本問題をしっかりとマスターすることが大切です。基本問題をマスターするとは、式を覚えることではありません。なぜそのような式になるのか、なぜそうした答えになるのかしっかりと理解することです。
基本問題さえ理解しておけば、あとは条件が変わるだけで、しっかりと条件を読み解くことができれば、難しい問題でも解くことができます。苦手な基本問題がある人はくり返し練習するようにしましょう。
図・資料・グラフの読み取り問題も積極的にチャレンジ
理科の場合、資料やグラフの読み取り問題が出題されます。これは実験結果の表すものや生物や植物の図が出る場合もあります。
生物分野では言葉だけを覚えていても意味がありません。昆虫や植物の名前と図が一致するためにも、こうした問題に積極的に挑戦していきましょう。グラフ問題は数字の読み取りをしっかりできないと、式そのものが間違ってしまうことが多くあります。
式が間違っているので答えも当然違います。こうした問題は慣れが必要ですので、積極的にチャレンジしていきましょう。
身近な現象やニュースに注目する
前述したように、理科の場合、身近な現象に興味を持っているか持っていないかで点数が大きく変わります。自然観察を積極的に行ったり、実験教室に行ったりしてみましょう。
また、理科の場合、時事問題が出題されることもありますので、どのような発見がされたのか知っておく必要があります。特にノーベル賞関連は問題として出題されやすいので注目しておきましょう。
まとめ

苦手だからと言って何もしないのはもったいないです。暗記分野と計算分野で対策が違いますので、上記の方法を実践してみましょう。
また理科に対する興味を持たせるためにも、自然観察や実験は積極的に行ってみましょう。理科が楽しいと思えるように勉強すると、すぐに得意科目になりますよ。
又、子供の学力アップには健康な体作りも大切です。足りない栄養素は子供用サプリメントで補い、丈夫なカラダ作りをサポートしてあげて下さい。
この記事を書いた人
横浜市立大学大学院博士課程単位取得退学。大手W塾、Rセミナーなどで講師を15年務める。現在、2歳と5歳の2児の父親です。2000年より大手進学塾にて小論文の採点、2003年以降は中学受験の指導、2009年からは高校入試問題国語の解答・解説などを行ってきました。2011年塾用教材の作成、中学入試用の理社のテキスト、高校入試用の理社のテキストを作っています。